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日本女性にまつわるHistoria　―「男尊女卑」の弊風の中で、女性達は如何に戦い、生きたか―

日本女性にまつわるHistoria　―「男尊女卑」の弊風の中で、女性達は如何に戦い、生きたか―
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著者： 海老井　英次

商品コード： 9784865611922

サイズ： 18.2cm×25.5cm

ページ数： 614

発売日： 2020年7月10日

通常価格(税込)： 6,160 円

販売価格(税込)： 6,160 円

ポイント： 56 Pt
関連カテゴリ： 歴史

「男尊女卑」の弊風は、我が国では歴史の始まった「倭・大和」の時代から、連綿として続き、近代になっても猛威を振るっていたのであった。
「男女同権」のシンボル的な実現である婦人参政権が、真の意味で実現したのは、第二次世界大戦以後、日本帝国が欧米民主主義国家の軍門に降り、その戦後処理の中でもたらされた民主化の中でのことであった。そして、そこに画然と歴史上の一線が引かれていることは明らかなのである。
しかし、だからと言って、現在は「男女同権」の理念に支えられた社会の中に私たちが生活している、生きていると確信出来るかと問い直してみると、はたして如何であろうか。われわれは確かに表面的には「男女同権」であり、具体的にみても特に女性が不当に扱われているようには見えない。が、先般問題化したように、大学入試で女性であるが故に「減点」という形で差別を受け、合格していた入試で不合格にされ、その結果自分が夢見た将来を断絶されたなどという事態が現に起こっているのを知ったり、公職選挙で自治体の長や諸議会議員に女性の占める割合が一割程度の低水準であることを知ったりすると、この社会の中に未だに生きさらばえている幽霊のような「男尊女卑」の幻影を、社会的事実として確認させられることになる。

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