中国東北地域と日本-鉄嶺安全農村の過去と現在-

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著者: 郭俊海監修、金珽実編著、金武英、金鋌燕編

商品コード 978-4-86561-290-5 C3037

サイズ A5判

ページ数 262頁

発売日 2023年3月28日

通常価格(税込)5,500

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鉄嶺は、中国遼寧省北東部にある渤海以来の古い町で、「鉄嶺粟」「金元大豆」「鉄嶺米」「鉄嶺綿布」を産する農業地帯であり、ロシアによる東清鉄道敷設以前は遼河による水運の拠点であった。日露戦争後には日本領事館も設置され、日本人居留地が増加し、日本軍の駐屯も実施された地域でもある。また、朝鮮総督府は1931年9月18日以降の日本軍の軍事行動によって、それまで生活していた村を離れざるをえなくなった朝鮮人農民を管理しようとして東亜勧業に補助金を与え、1932年から1935年にかけて中国東北部の5カ所に「安全農村」を建設したが、その中の「鉄嶺安全農村」がまさに1932年に鉄嶺に建設された最初の「安全農村」であった。現在の鉄嶺県友誼村は当時の「安全農村」から90年経っているが、学校建物がそのまま保存・使用されており、写真史料・文献資料からこの地域をめぐる歴史的変遷・各時期の様子がはっきりと表されている。本研究によって、鉄嶺県友誼村の歴史の一齣を記録し、東北アジアの政治・経済・文化・教育等の研究に基礎資料として活用できることが期待できる。

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