近代東アジアにおける<翻訳>と<日本語文学>

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著者: 波潟 剛

商品コード 9784865611618

サイズ 14.8cm × 21cm

ページ数 178

発売日 2019年3月29日

通常価格(税込)3,300

販売価格(税込)3,300

ポイント: 30 Pt
関連カテゴリ評論・文学研究・作家研究

 本書は、九州大学QR プログラム・特定領域強化プロジェクト「新資料発見に伴う東アジア文化研究の多角的展開,および国際研究拠点の構築」(2017~2018年度、代表者:中里見敬)として取り組んできた研究成果の一部である。
 研究分担者である私(波潟)は、韓国、中国、台湾の研究者に呼びかけ、近代東アジアにおける文学の諸問題について、とくに「日本語文学」および「翻訳と翻案」を軸とした共同研究の可能性を模索し、2018年7月には、北九州市で開催された第8回国際文学倫理学批評研究会において、2つのパネルを企画して8名の発表を行った。その後も議論を続け、今回の論文集刊行に至っている。
 1990年代以降、ポスト・コロニアル文学論の普及・浸透にともない、東アジア各地において、それぞれの近代文学史に関する見直しが始まり、日本語文学に関する資料調査や、翻訳・翻案書の調査・分析が着実に進められてきた。今回論文集に参加した執筆者は、それぞれの地域において、東アジアの近代文学に関する実証的研究に携わってきたが、こうして一冊の論文集にその成果を並べてみるとき、各自の関心が論考のあちこちで接続・交差していく様子を確認することができ、企画・編集に携わる者として、非常に興味深い出来事であった。
 本論は第一部「往来する日本語文学」、第二部「文学の翻訳と東アジア」、ともに4本の論考から成り、計8本で構成される。

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