神と人とに誠と愛を 【第2版】 E.B.ドージャー先生の生涯とその功績

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著者: 斎藤剛毅

商品コード 978-4-86773-010-2

サイズ A5判

ページ数

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ポイント: 9 Pt
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本書は、斎藤剛毅氏がヨルダン社から1986年に上梓したE. B. ドージャー伝の第2版として刊行されるものですが、それに加えてドージャーの3人の御子息および3人の教え子からの貴重な寄稿を掲載しています。
ドージャーを直接知る親しい人々の手になる文章は、私たちにその人となりを伝えてくれるまたとない資料となります。ここに寄稿されました方々、およびその方々との連絡を取りつつ編集にご協力くださいました方々に対して厚く御礼申し上げます。
さらに、年表やドージャー自身の文章資料、その他多くの写真資料を加えて上梓の運びとなりました。
本書の書名にある「神と人とに誠と愛を」という言葉は、妻M. E. ドージャーによると、夫E. B. ドージャーがその父C. K. ドージャーの遺した「西南よ、キリストに忠実なれ」というメッセージを、当時の世代に言い直したものである、ということです。父が学院に残した建学の精神を受け継ぎながらも、それを自らが生きた時代の学生へ、自らの言葉に直して、最後のメッセージとして語った言葉でした。本書が、日本とアメリカの架け橋とならんことを心より欲し、その生涯を日本における伝道と教育に捧げることを通して神に仕えた信仰の先達の生き方・考え方を伝えるものとして、読者の心に残ることを祈念いたします。
E. B. ドージャー先生が、日本バプテスト連盟内にあって果たした重要な役割は、日本キリスト教会において未だ充分に認識されていないと思います。
師は、第二次世界大戦後、日本バプテスト連盟の結成になくてはならぬ役割を果たし、また、その発展に大きく貢献された人物でありました。師の優れた働きは、時代の進行と共に忘れられてゆく傾向にありますが、筆者は、親子2代にわたって、その生涯を日本人に捧げ尽された偉大な宣教師の精神と信仰を、伝記の形を通して語り伝えたいと願いました。私たちもまた、「時代の進行と共に忘れられてゆく」定めにある学院の宣教師の姿とその精神を語り伝えたいと願っています。そこに建学の精神に堅く立ち、その具現化に生涯を捧げた宣教師たちの足跡を見る思いがするからです。それが、神学部須藤伊知郎先生の最近の名言「額縁に入った建学の精神」ではなく、「生きた建学の精神」そのものです。E. B. ドージャー先生は、学院の創立者であり父であったC. K. ドージャー先生が、文字通り心血を注ぎこみ、死の床にあってなお心から離れることのなかった西南学院への愛と献身をご自身の全身で受け止め、担おうと励まれました。宣教師としては、第二次世界大戦敗戦の爪痕も生々しい、疲弊した日本のバプテスト教会の復興のために奔走し、教育者としては、本学キャンパスにも吹き荒れた大学紛争の嵐の中、院長としてその収拾に追われ、持病を悪化させ、その生涯を閉じました。私共学院史資料センターは、以上のようなE. B. ドージャー先生の働きが今日の西南学院の発展にとって忘れ去られてはならない貢献であると考えています。本書が、先達の祈りと愛と献身の上に西南の今ある事をささやかながらでも思い起こさせるようにと願います。西南学院史資料センターは、その務めを担ってこそ、学院にとって存在の意味があるというものです。どうぞ、本書をお手に取って頂けますように。関係者一同、切に願っております。

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